MUSIC MAN EVHの初年度1991年製と最終年1995年製を比較
今回はタイトル通り、MUSIC MAN EVHの初年度にあたる1991年製のTranslucent Red(以下:赤)と、最終年の1995年製のTranslusent Gold(以下:ゴールド)を比較します
過去に書いた比較編の記事は以下の通りです
【Heartman HVH-250 VS Kid’s Guitars EVH Replicaの真実】
それらと違い、同じ工場で製作された同じモデルに何の違いがあるのか?と、お思いでしょうか?
いえいえ
違うんですよ、これがまた
以前にも書きましたが、2021年に入りほんま運良く入手できたゴールドと、15年前に放出した同カラーのゴールド(以下:放出ゴールド)と同じ年式の1995年製のもんを、記憶の中での記録とをパッと見で赤と比較しても当時気付いてた箇所が違います
今も手放さずに放出ゴールドを持ってたなら、もっと早くにこの記事を書きたかったという気持ちはありました
1991年から1995年の間の年の個体を何本も持ってれば、より細かく書けるんですがそこはご容赦下さい
過去の【記事】に放出ゴールドを紹介しましたが、初めてこの記事を読まれる方に紹介させていただきます
所有時のにガラケーで撮影した写真です
いつか買い戻せるなら書い戻したいという、切実な希望と願望は今でもずっとあります
今回、新たなゴールドを入手した事でどこまで違うのか?という念願と、更なる興味が湧いたので徹底的に比較検証をしたいと思います!!
今回書いたこの記事は、現在私が所有する2本の比較検証ですので、他の年式が違う個体が数種類あったとしたら、また違う結果になる事をご理解ください
比較した写真も交えますのでかなりの長編になりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです
放出ゴールドと赤を所有していた時に既に違いがある事は分かってたんですが、今回の記事を書くにあたり、細かく見ていくと更に違う箇所がある事にも気付きました
それでは各箇所をクローズアップしていきたいと思います
写真のゴールドは、過去記事を書いたプロトタイプのd-tuner装着後の【Install D-Tuner ( d-tuna ) Proto Type on MUSIC MAN EVH Translucent Gold】と、【MUSIC MAN EVHのストラップピンをヒートンを換装】前の、オールオリジナルの状態の時に撮影した写真を使用ております
今回の比較編でもデジタルノギス先生と助手の定規君に手伝ってもらいます
赤に関しては前回の比較編の写真を使い回そうと思いましたが、撮る角度を変えた写真もあるんで外観も内部も新たに撮り直しました
正直なところ、赤をまた分解するんは面倒やし、まだ全然大丈夫なんですがネジ穴がバカになっていくのんが嫌という懸念があり分解をやめようと思いました
しかしっ!!
徹底比較と言った以上妥協はできませんから、再度分解してゴールドと同じ様に再撮影しました
それでは上から順にいってみましょう
ギターヘッド形状
赤
ゴールド
加工した職人の手作業による誤差があったとしても、同じ治具を使っているのでほぼほぼ同じ形状です
AXIS EXみたいに全然違う形状って訳ではないですね
という事で相違点はなしという事にします
ヘッド部塗装
ここもエッジ部分までの着色塗装で違いはありません
赤
ゴールド
ヘッド厚
デジタルノギス先生に計測してもらいます
赤
ゴールド
この部分も同じ厚みという事で一緒です
チューナーペグ
同じSchaller製M6ですがデザインが違います
赤
ゴールド
放出ゴールドもそうやったんですが、この1995年製ゴールドには「S」ロゴと「Made in W.Germany」ではなく「Schaller」ロゴのみの物が使用されてます
勝手な推測ですので読み流していただいて結構です
大量生産するとなればパーツの製造日とギター本体の製造日が大きく年をまたいでしまうのはいたしかたないと思います
私の見てきたヴィンテージに分類される多くの個体も、個体の年式とパーツの製造日が1年以内、1年や2年のズレもザラですし、大きくズレた場合で3年や最長で7年前後という物もあります
Schaller社ではどのタイミングでデザインが変わったかは分かりません
FLOYD ROSEトレモロはSchaller社が製作を今も続けてるんで、ペグの形状が多いのでM6自体も多く製作していた、又はEdが昔からフランケンを含め使用したお気に入りだった為に生産が集中したのでは?
『W.』を入れたパーツを消費するのに数年かかり、「Shaller」ロゴに切り替えよう的な事が決まったけど、「やっぱ昔からのデザインがいくね?」か「W.を抜いた新しい型ができたから間に合わせのSchallerロゴのんは終了」で戻ったって考えると合点がいくと思うのが私が勝手に考えた私的見解です
MUSIC MANでは調べられる限りで1995年5月製造分で「Schaller」ロゴの個体を確認していますが、7月製造分で「S」ロゴで「W.」ありの個体もあります
根気強く(?)1995年製の個体を1本づつ、この記事を書く際に確認したところ、5〜8月製造分では「S」ロゴ「Schaller」ロゴが入り乱れていて、9月以降は「Schaller」ロゴで統一されてます
1995年9月27日を最後にEVHは製作が完了した可能性有(要確認中)
1995〜1996年の間にそのデザインが採用されたみたいで、Music Man EVHの後継機種のAXISや、Peavey EVH Wolfgangの1996年製の個体にも使用された事が確認できてます
ロックナット&テンションバー
Gotoh製の物で差異はありませんので年式が違っても一貫されたんでしょう
赤 & ゴールド
ブランドロゴ & サイン
若干異なり違和感を感じます
年式の違いか?色の違いか?
赤
ゴールド
続いてSignature部分です
赤
ゴールド
トランスカラーによって白(白銀?)文字と黒文字が使い分けられてます
ここは他の個体、各年式の物の色の違いを含めて比較しないと分かりません
ちなみに、またまた余談なんですが、超初期のピンクはブランドロゴもSignatureも黒文字ではなく白(白銀?)文字が採用されました
Webで検索すれば比較的簡単に見つかる個体が数本
その内の1本は、1991年にEdがNAMM Showでのデモ演奏したThe Biff Baby’s All Starsでのショットを交えたページが見つかりますので、ご興味を持たれた方は検索してみてください
ネック塗装
両方ともカタログ表記通り『Hand Rubbed Gunstock Oil & Wax Blend』
いわゆるオイルフィニッシュなんですが、赤は弾き倒して完全な杢肌に対して、ゴールドは使用頻度が少ないコンディションなんで少しだけ超極薄ですが塗装してある様に感じます
双方とも板目のプツプツした杢目部分は手の平に当たるとそれを感じますが、赤の方が完全に杢肌になってると感じるんで、プツプツ感を含めた、杢をハンドシェイクしてギターを弾いてると実感できます
貼りメイプル指板
トラスロッドを挿入するにあたり、1度指板とネックに切り分けて再接着しているので切って減った部分の若干のズレがあるのみです
赤
ゴールド
ゴールドはバーズアイ杢が少ないので特徴的な分かりやすい部分をピックアップしました
1990年代初期〜中期のMUSIC MANのネックはバーズアイ杢を使用していますが、私が過去に所有した放出ゴールドに関して強度には何の問題もありません
しかし、自然の杢なんで日本では四季や日々の天候、湿度によっては若干の変動はあります
フレット
両方ともミディアムジャンボサイズ(ジムダンロップ6105?)です
赤
ゴールド
ゴールドはあまり消耗していないのでほぼ新品時の高さが残ってると思います
以前の比較編でも書きましたが、赤は私が所有してから1度擦り合わせをしたんで減って低くなってます
最初はこのゴールドと同じ高さがあったんでしょうね
ポジションマーク
ここも違いが見られませんね
赤
ゴールド
ジョイント部
鉛筆らしき物での手書きの製作日と製作者のイニシャル、打刻された文字と数字が違う事は、年式違いの個体同士なんで仕方ないとして、そこを除けばネジ穴と治具穴も一緒です
赤
ゴールド
ボディ形状
両方ともトップ面のバインディング部の角の立ったエッジ、ボディバックのエッジのやや丸みを帯びた形状に違いは見られません
赤
ゴールド
しいて言うなれば人による手作業の仕事による誤差があったとしても範囲内とします
バインディング
まずは写真でご確認ください
赤
ゴールド
赤が7mm、ゴールドが6.5mm
この部分は赤と放出ゴールドを所有していた時も何となくで太さが違うなぁと思ってました
実際に見比べると赤の方が数字より広く見えるんですが、測ってみるとわずかな差でちょっとビックリしました
ボディの厚み
ここはヘッド厚と同じく相違はありません
赤
ゴールド
重量
重量に関しては自然の杢を使ったギターなので、この部分は個体差として割り切ります
今回は細かくgで測れる物で計測してみました
赤
ゴールド
赤はd-tunerとステッカー、ヒートンとワッシャーに換装してるんで、ゴールドと違いますがその差は101g
この比較編ののちに、ゴールドには同じプロトのd-tunerを取り着けましたが、ヒートンとワッシャーはステインレス製を装着
更にステッカーを貼ったとしても、ストラップピンとネジの重量を差し引いても差異30g位ではないでしょうか?
この記事を書いたのちに換装してるんで最軽量が必要ですが、両方ともほんま軽いですよね
バスウッド材とメイプル材、それに関わらずErnie Ball/MUSIC MANが使用する多様な材は選定とシーズニングが丁寧な事が分かります
ストラップピンの向き
赤はヒートン+ワッシャーに交換しているので全く参考になりません…
ヒートンに換装した際の記憶がしっかり残ってるんですが、何で外側に向いてるのか?と思い、内側に向けて装着しました
赤
ゴールドの外向きが正しい向きです
ゴールド
余談ですがAXIS EXは基本、内向きです
ボディ材
メイプルトップ/バスウッドバックで共通です
赤
ゴールド
バスウッド材には節目がなく上記の2枚の写真の通り明るく白に近い色合いです
初年度には塗装の指示をスタンプがありませんが、1992年に入るとどのタイミングかまだ未確認ですがスタンプが押されるようになります
着色塗装の工程作業に関しては一貫されてた事がこの2本の仕事から伺えます
製造日の手書き番号とスタンプ
既出の写真でお分かり頂いている通り、赤、ゴールド共にネックにはえんぴつによる日付と製作者のイニシャルが手書きがあり、ボディには日付のスタンプです
(例外としてネック側にもスタンプのある個体もあります)
赤
ゴールド
シムの色が違うのは年式違いでしょうから割愛させていただきますね
何色だったかうろ覚えなんですが、上記の2色以外にも違う色の物が存在します
トップメイプル材
フレイム杢とキルト杢は初年度から最終年まで各カラー共通に採用されてますので、杢目の違いに関しては割愛させてもらいます
赤のピックアップキャビティの側面からはまだ確認しやすいんですが、紫外線の当たらない接着部分は色が濃いので境目が分かりにくくなってます
ゴールドは色が薄いので境目がよく分かります
続いてメイプル材の厚みも見てみましょう
赤
前回の比較編でも書きましたが(2.5〜)2.8mm位です
ゴールド
こちらは約3mmですので後期の方が若干ですが、トップメイプル材が厚いです
またまた余談ですが、Edの為に製作されたプロトタイプを除く10本と市販用のキルト杢を使用した超初期ロット製作の若いシリアルナンバー(800XX)以降、キルト杢ではなくフレイム杢をメインにする予定だったそうです(引用:The Guitar Man)
最初の頃は杢目の弱いキルト杢の個体が多く混じっているのもそういう事が関係してるんでしょうかね?(キルト杢を使用した工場で製作中の何本かの写真をWeb画像検索で確認できてます)
ちなみに、1991年後期(と言うんでしょうか?)〜1994年でロットが近い時期は、強烈なトラ杢とキルト杢が存在します
最終年に近づく1994年から1995年にはキルト杢とフレイム杢が更に強烈な個体の割合が多いです
web上を検索して私個人でシリアルナンバーも含めて確認した上での私見です
ピックアップ&ピックアップキャビティ
まずは写真を見てもらいましょう
赤
ゴールド
ネックピックアップ側ですが、キャビティ内の形状が全く違い、ゴールドにはウレタンスポンジが忍ばせてありました
削れる部分を残した赤よりゴールドが軽いのも、シーズニングによる乾燥とは別に物量による可能性も関係してるのかもしれませんね
ブリッジ側も見てみましょう
赤
ゴールド
赤と同じキャビティ加工は確認できているだけでは1992年2月の個体にも採用されてます
ピックアップのプレートも赤はブラス色の物でゴールドは黒く塗装された物ですが、赤もゴールド同様に表面からはブラス色を見えないように黒く塗装してあります
ネックプレート裏
ここはも他の治具穴同様と思える大きな穴が空いてます
赤
ゴールド
赤にはワッシャーが入れられていますがゴールドにはそれがありません
入れられなかったのか?なくなってしまったのか?は分かりません
固定できないのでギターを激しく振ると赤はカチカチと小さな音がします
セレクタースイッチ
前にも書きましたが、赤のセレクターは入手してしばらくして不具合があったんで交換しました
ゴールドに使用されてるスイッチがオリジナルです
赤
ゴールド
赤の方は交換をお願いしたショップの方のご厚意なのか?
多分同じパーツの様に思えます
ヴォリュームノブ
ここも汚れている以外に字体や形状に相違点はありません
赤
ゴールド
ヴォリュームポット
共にCTS製で年式と製造週が違うので違いはないという事にします
赤
ゴールド
赤は「137910X」(137=CTS/91=1991年/0X=週)
ゴールドは「13793XX」(137=CTS/93=1993年/XX=週)です
何周目か気になったんですが、ハンダバージンもオリジナルと考えると、除去して確認するまでには気持ちが向かいませんのでご容赦ください
トレモロユニット & スタッド
トレモロユニットはMUSIC MANロゴ入りGotoh製GE1988T(神田商会公式ではTではなくMCらしいです)で相違点はありません
赤
ゴールド
赤にはプロトタイプのd-tunerを装備
ゴールドには撮影時に入手可能なd-tuneを取り付ける予定でしたが、結果、プロトタイプのd-tunerを装着しました
が、スタッドです
スタッドの六角レンチの入る穴の大きさが違います
赤
ゴールド
初年度のんは穴の小さいスタッドが使用され、1992年のどこかのタイミングで穴の大きなスタッドに変更されました(1992年1月製造分では穴が大きい個体を確認してます)
私が現在調べられる限りの1991年製作の個体では大穴のスタッドは使用されていませんでした
ネックやボディの製造データから考慮して、1991年11〜12月に製作、組み上げての完成した製造日が1992年の2〜3月頃の個体からは大穴のスタッドを使用したと推測できます(要確認)
トレモロブロック
赤には黒く塗装された鉄製のブロックが使われ、ゴールドにはブラス製のブロックが使用されてます
赤
ゴールド
この違いがなぜなのか?とずっと疑問だったんですが、どこのサイトを調べても詳しく書いておられる方の記事はありませんでした
が、YOUNG GUITAR 2020年12月号の記事でようやく解明されました
1部引用させてもらいます
『当初エディは鉄製のサステイン・ブロックを使うよう指示した。』
『エディの指示に従って初回出荷分500個については鉄ブロックを新造し装着した。』
その後ブラスブロックに戻したらしいので1991年製の個体500本(全て使用したかどうかは不明でありEdの所有した個体への換装の可能性有)以内は赤と同じ鉄ブロックが使用されたんですね
シリアルナンバーで80400番台の下2桁後半に近い個体にも鉄ブロックが使用されているのを確認できました
ギター本体の使用頻度にもよりますが、鉄ブロックの方が生鳴りの響きは音量も大きく音の底辺からしっかり鳴ってると思います
アンプからの出音もゴールドに比べ赤の方が輪郭がハッキリしていると感じますが、この事に関しては個人の主観なので検証に関してはここまでにさせていただきます
ギター自体を弾く上でのエイジングの検証は使用頻度による時間がかかりますんで、数年後に再度検証記事を書こうと思います
ヒールカット
ここも手作業による若干の誤差があるとしても違うという点はありません
赤
ゴールド
ネックプレート
シリアル番号が違うだけですね
これは製造順に1つとして合わないので数字の違いは判断基準には入れません
また出た余談ですが、シリアルナンバーについて
例外もあるとして基本的には1991年は80XXXと81XXX、1992年は81XXXと82XXX、1993年は82XXXと83XXX、1994年は83XXXと84XXX(86XXXを確認)と被りはあるものの規則性があります
しかし、最終年となる1995年製の個体には84XXX、85XXX、86XXX、87XXX、88XXXと短い期間で上2桁目の数字が入り乱れるんですよね
更に製造順の規則性に関係なく87XXXの後に85XXXがあったりと更に入り乱れてたり、1995年製やのにまさかの81XXXも存在するんですよ…(公式発表で確認)
アウトプットの位置
赤 & ゴールド
ここは目の錯覚でズレてるように感じましたが、ゴールドのバインディングが0.5mm短いのでそう見えます
バインディングに関係なくボディーバックから測定すると同じ位置にありました
以上
今回の比較検証で違いのあった点は私が各テーマに挙げた
「チューナーペグ(デザイン)」
「バインディング(長さ)」
「ピックアップキャビティ(加工形状) & ピックアップ(プレートの色)」
「トップメイプル材(厚み)」
「トレモロブロック(素材)」
の5つでした
冒頭に述べた通り、検証に使用した2本での結果ですので他の個体を交えたらまた違う結果になる可能性は否めません
しかし、短い期間ながら初期とそれ以降では若干のマイナーチェンジがあった事が改めて分かりました
今となっては市場に出回らない上に、異常とも言える付加価値をつけた金額になっている事に不快感や憤り、それを超える怒りさえも抱きます
今回比較検証した2本は【GEARページ】に掲載しているのでそちらもご覧ください
【MUSIC MAN 1991 EVH Translucent Red】
【MUSIC MAN 1995 EVH Translucent Gold】
■2020年06月09日追記
ある方から連絡をいただきまして、赤とゴールドとは違う年式数本のメイプルトップ材の厚みの違い、それに伴うボディ厚の違いを教えていただきました。
約4mmや約3.5mの厚さのメイプルトップ材と、ボディ厚は赤とゴールドより0.3m厚い物や0.2mm、0.5mm薄い物を確認させていただきました
貴重な情報、ありがとうございました
■2021年07月19日追記
誤字があり、自身での検閲により文章の修正しました
内容に関しては変更しておりません
nagase
4件のコメント
チャさん
初めまして。チャさんです。私も92年製のトランスゴールドと95年製のトランスパープルを持っていたものです。その当時にバラしてチェックもしてました笑。私の個体は95年製のネックがハードメープルでしたね。それも相当に白く、バーズアイが全くありませんでした。パーズアイは握るとどこか暖かくありません?95年製は冷たいネックでした。そして92年製と95年製の圧倒的な違いが、ボディの塗装でした。92年製の付属のモノクロの小さいカタログには、ハイグロスラッカーの記載に対して、95年製の大きな単車になったおっさんの写真の表紙のカタログには、ハイグロスポリエステルの記載がありました。92年製は、私がライブ時にコツあてしてしまい、傷をつけてしまった時、飴をぶつけたように白く細かく粉々に凹むに対して、95年製は、多少のあてキズが凹む程度でした。つまり、硬い被膜だったからでしょう。なので、生なりもどこか92年製に比べ硬く、冷たい音だったのを記憶しています。私はそれからAXISのアメリカ製も、手にしましたが
95年製と同じハイグラスポリエステルとの記載がありましたね。EVHの初期ものはラッカー塗装だったということでしょう。私がその当時検証していた記憶を投稿されてもらいました。あくまで個人の検証ですので、今後の検証の資料になれば幸いです。
nagase66
チャさんさん
コメントありがとうございます
塗装に関しては専門知識はないので自分で調べた内容を主観で書かせてもらいますね
1991年製の方にはカタログが付属してるので塗装は「Catalyzed laquer,high gloss」と表記されていて、ネットで確認できる1995年頃のカタログには「Polyester,high gloss」と表記してありますね
Catalyzed laquer=触媒ラッカーとなり、『ニトロセルロースやアセチルセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体を溶剤に溶かし、可塑剤や顔料などを混ぜた塗料』という説明になります
ラッカー=ヴィンテージギターに使用されてるニトロセルロースラッカーというイメージを持った方が多いかもしれませんが、ラッカーには他にウルシオールラッカー、アセチルセルロースラッカー、アクリルラッカー、水溶性ラッカー等があり、ラッカー液にそれぞれを溶かした塗料です
1991年製の方はトップ面に豆粒大の打痕後があり仰られた通りの1992年製と同じ塗装の傷があります
ポリエステル塗装は傷がつきにくいのでこれもおっしゃられた通りという認識でいます
例外もありますが、初期〜中期にはバーズアイ杢が多く出たネックが多数で1995年頃には杢目が少ない物が集中していたと覚えています
プレーンネックという物は見た事がないので是非拝見してみたいですね
ガモリ
私の持っている個体のシリアルナンバーは81040のブルーです。
サスティンプレートは黒く塗装された鉄製だと思います
参考までにコメントしました
このギターのいい所は
下手くそが弾いても詩ってくれることです
さらに低音弦がなかなか死なないので弦の張替え
が少なくて済むことです。
現在
これ以外に1本改造ギターを持っています
ネックはアリアで
6フレット以降はスキャロップ
ボディーはテスコでハムバッカー3マイクです
ワントーン(ボリューム)で
ピックアップセレクターが5個
位相スイッチが1個という設定です
フェンダースケールのおかげなのか
低音弦がなかなか死なないので
いいギターだと思っています
でも生音は
ミュージックマン ヴァンヘイレン シグネチャーモデルにはかないませんね〜
ギターする人は1度は手にするべきギターだと
自分は思っています。
nagase66
ガモリさん
コメントありがとうございます
かなり初期の個体をお持ちなんですね〜
鉄製ブロックの個体は少ないんで希少ですよね
入手した当初は?でしたが、のちに本等の資料で鉄製ブロックという事が判明しました
しかも500個しか存在してないそうです
ゴールドの方も鉄製ブロックに換装したくオリジナル、または互換性のある物を探してますがなかなかないですね