Guitar

1964年製Fender Stratocasterのピックガード交換




今回はストラトキャスターのピックガード(以下:PG)を交換した際の事を記事に書いてみました

私が所有する1964年製のFender StratocasterのPGが日焼けによる変色で違和感しかないので交換しようと、色々と選んでみた中で見つけたレリック加工の物に交換しました

このストラトのPGはオリジナルではありません

このギターを購入する際に、オリジナルPGを交換して買う事を条件にかなり安くしてもらいました(ブラウンハードケースもです)

今から17、18年位前の事で、当時の価格でも高かったんですが手に入れられない程高くはない価格やったんで、いずれはオリジナルPGを探して買おう程度に思っててやり過ごしてました(ハードケースはスルーできる考え方です)

以前の記事(ギターのピックガードは日焼けする)にも書きましたが、冒頭の写真の様にPGが日焼けして完全に薄茶色に変色してしまってます

オリジナルPGではないしPGが変わっても価値は変わらないんですけど、一生を共にするNo.1ギターのPGが日焼けして変色して行くにつれ違和感だけ増して行くんで、前から交換しようと思ってたんですが、なかなかピンとくる良い物がなかったんですよね〜

1959年途中〜1963年初期までの3プライセルロイドPGは、ネックP.UとミドルP.Uの真ん中辺りにネジ穴が空いてます

それのレリック加工した物は多くあるんですが、それ以降のミドルP.U側にネジ穴がある物でレリック加工した物が少ない(と言うかないと言っても過言ではないと思う)んですよね

いつか見つかればなぁ〜という感じで日々を過ごしながらたまに探してたら今回見つかったんです!!

加工具合も良く経年による変色した色合いも良いし、何より厚みがオリジナルとほぼ同じで外周の角度が緩めのカット具合がまた良き!!

1964年前後の時期のPGの外周の斜めカットってゆるやかで、3層の真ん中の黒い部分が太いんですよね

素材が何かは書いてなかったんですが多分PVC(塩化ビニル)でしょうか?

表面の加工の仕方でプラッチック感がなく、オリジナル同様にセルロイド感があります

照明の反射で見てみましょう

変色したPG

レリックPG

セルロイドPG (SLIP!! Custom Telecaster Type)

写真では伝わりにくいと思いますが、実際の表面の質感はセルロイド製のPGに近くなってるのが何となく分かっていただけると思います

それでは交換作業を進めていきます

コントロールノブを外すと元々の色(ミントグリーン)が確認できます

日焼けするにも程があるで…ほんまに…

ネジをはずしポットやセレクタースイッチ、ピックアップもはずしていきます

アルミシールドはオリジナルの物で、ピックアップの高さ調整用に挟んであるゴムとくっついていたのでカバーはそのままにしました

セレクタースイッチの下にスイッチ増設の跡が見れますね

ボコボコの加工からきっとHSHのP.Uレイアウトでアクティブのブーストか、パッシブとアクティブの切り替えか何かしらそんな改造をした形跡が見えますね

レリックPGとオリジナルのアルミシールドのネジ穴とポットとセレクタースイッチノブの穴、P.Uカバーの入る穴と全てピッタリです

このまま各パーツを取り付けていきます!!

ネジ類は長さがあるので問題なく取り付けできました

難関だったのはポットの部分です!!

日焼けPGより少し厚みがあるのでポットを止めるワッシャーネジと噛み合う部分が少ししか表面側に出ないんです!!

セルロイド材やと硬質感はあっても比重が少し低いんで、挟んでネジ類で締め付けると若干の軟化があると思うんですが、(もし)PVCの硬度の高い物(厚みもありなんで)ならこれは難しいぞ〜…と頭の中で考えながら作業を進行

Vol.ポットは難なく取り付けれたのにToneポット2つは何度やっても噛み合わずでした

ポットとPG裏側の間に挟むロックワッシャーとワッシャーネジをあれこれ交換すると真ん中のToneポットはなんとか取り付けることができました

残りのToneポットはもう何をしても無理…

一瞬、ロックワッシャーを外して全て取り付けようと思いましたが、このロックワッシャーを外して取り付けできて終わりとなったとしてもトーンコントロールは機能しない事が分かってるんで(以下説明)、何としても取り付けようと試行錯誤

説明:アースが落ちないとトーンコントロール機能が効きませんので、ロックワッシャーはアースを落とす為に必要な金属パーツです

何でここだけ取り付けられへんのやろう?と色々見てるとロックワッシャーのギザギザの部分が変形していて、PG裏面とポットの間の隙間が他よりも広がってる状態でした

ロックワッシャーのギザギザをあれこれして変形させていき(めちゃ硬い…)、できるだけフラットな状態で、ポットのシャフト側の凸凹の形に合わせてして何とか取り付ける事ができました

結果、秋の風の涼しい比較的過しやすい午後の部屋の中で1人汗だくっ!!…

当初は15分位で終わるやろと思ってましたが、気づくと作業開始から1時間ちょっと経ってました…

小休憩を挟んで残りの取り付け作業を済ませ以上終了

雲のない空の青みがかった自然光での撮影で、ミントグリーンの緑感に青みが足されてますがシックリきましたね!!

元のPGと比較の絵

元ミントグリーンとは思えない変色具合がほんまによく分かります

部屋の照明の下で光の反射具合を確認しました

変色PG

レリックPG

セルロイドPGの反射具合と同様にプラッチック感のない良い雰囲気になりましたね

同じメーカーで1965年〜1966年のレプリカレリックPGがあれば迷わず買いますね

リイシューですがマスグレに使います

1957年のはあるんでSLIP!! Stratocaster Type用に付けたい気持ちはあるんですが、主役は木材でギターで、僕が育てて他の人達がつける前に僕がつけま〜す!!ありがとうございま〜す!!

このPGの素材がPVCであればセルロイドより比重が0.1高いので数字上では僅かな差ですが、より硬質で響きに良い影響が出ますね(セルロイドの比重は約1.35)

オリジナルPGはそこそこの価格帯のギター1本買える位の金額になってるんで、運良くがない限り安く手に入れられないでしょうね

実際には生鳴りの音が少し大きくなり、アンプに繋げた際の倍音が増した感がありますんで、しばらくはこのPGでいきま〜す

変色PGですが、リアルAGED Light Brown PGとして誰か参考にしてくれる事はないやろな、うん

nagase

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